欲しい絵本と出会ったのは旅の途中だった。2日目に出会った上海から来た二人組。香川の小さな島、直島だ。地中美術館という安藤忠雄がデザインした建物だ。ここを教えてくれたのは去年ヤン発ツアーを一緒に回った若いラーパっーESVのハジメの彼女のひなこちゃんだった。彼女は直島でバイトをしていたらしい。ESVのマド君は島生まれ。僕は島に憧れていた。僕自身本島なのだから、本当の島なのだ。そう考えると今回の旅は必然だったんだろう。いつもは整理券がないと入れない程人気の地中美術館。僕は閉館時間前に行ったので人は少なくてとても良かった。何故なら、この美術館は毎日の天候。光によって変わるからだ。人が多いとそんなことにも気付けないんだろう。この美術館はちょいと他とは違う。光をイメージして作られてある。だから、毎日表情が違うのだ。
誰がこんなことに気付けるだろう。団体のツアーを組まれたんじゃ全くもってわからないだろう。その日の空がアートになる美術館。すごく感動した。このあと、安藤忠雄という人物が僕の旅まとわりつくことにもこのときは気付いていなかった。そんな地中美術館には瀬戸内海を一望できるカフェがある。これはいいなぁとコーヒーを飲みながら海に沈んでいく夕暮れを観ながらチルしていたら、上海から来た二人組がはしゃいで写真を撮りだした。二人だから、各個人の記念写真しか撮れない。そこで僕が撮ることによって2人の記念写真が撮れるわけだ。僕はそんな事を思いながら夕陽に心躍らせていたらやはり写真を撮って欲しいって話かけられた。わかるよ。多分僕もそうしてる。だけど、写真撮影を頼んでおいて屁をするのはいかがなものか。屁をしたことでもり上がられても困る。撮影を終えると2人は喜んで去って行った。僕と撮った写真を送りますと行ってくれたので、連絡先を交換してさよならをした。僕は中国の人は美術に敏感なのかなぁと思っていた。
翌日直島の美術スポットを回っていると、その2人組から連絡があって、この絵本を知っているか?と聞かれる。僕は全然しらなかった本だった。だけれど、送られて来た写真の絵本はものすごい力を持っていたのがわかった。すぐさま調べたらどうやらものすごい手に入りづらい本らしい。僕はこの本を探す事を旅の目的に変えた。そして、姫路の古本屋で聞いてみるとどうやら京都の恵文社で置いてあるらしい。
続くかも。
なんだ。毎日素晴らしい日にすればいいだけだったんだ。30にしてようやく気づいたよ。
0 件のコメント:
コメントを投稿